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治療の特徴と適応疾患

治療の特徴

東洋医学的診断・治療

当院では、純粋な東洋医学の考え方に基づき診断し、患者さんのお困りの症状が起きる原因を見つけ出し、その結果に基づいて治療方針を決定します。
鍼と灸のみを用い、人間本来が持つ自然治癒力をもって改善・治癒に導きます。

少数鍼・やさしい刺激

非常に少ない鍼で治療します。
症状の原因を明らかにしたのち、異常が最も現れている經穴(つぼ)に処置します。
施す鍼は絞り込まれた1本から多くても3本まで。
理由は鍼は数が少ないほど、そこに全身の気が集中して働き、結果的に体のバランスを大きく変化させられるからです。
必要以上に鍼を刺すと、患者さんの状態によっては大切な体力を奪い治癒を遅らせることにもなります。
また、できるだけ痛みを感じさせないよう丁寧な手技を心がけております。

さまざまな疾患に対応

痛いところや固いところに鍼を刺すといった局所のみの治療と違い、原因となる臓腑・経絡(内臓や自律神経系統)にアプローチするため、頭痛・めまい等の内科疾患・アレルギー・精神疾患・婦人科・小児科疾患にも対応いたします。
肩凝り・腰痛・膝痛などの筋肉や関節の症状にも臓腑(東洋医学においての内臓)の異常が関わっているものがよくあります。 その場合根本原因にアプローチすることで結果的に早く治癒に繋がり、再発の予防にもなります。これは東洋医学独特の考え方です。

養生指導

よりよい治療効果を得るため、また再発を予防しより健康になって頂くため、食生活、生活習慣で改善すべき点があれば、ご提案させて頂きます。
そして新たにおこる病気を手前で治す、いわゆる「未病治」とは、それぞれの患者さんの状態を一人ひとり把握するからこそできる東洋医学の大切な考え方です。

説明

お体の状態や治療に関してできる限り分かりやすい言葉でお伝えするよう心がけております。

ご注意

根本治療のための鍼灸をしております。根本の原因を置き去りにした慰安的マッサージ、気持ちがいいからといった局所への刺鍼にはご希望があっても応えできませんので、何卒ご協力ください。

適応疾患

東洋医学ではどんな状態のお身体でも独自の視点で診断し気血(の循環障害・不足・偏り)を整えることで、体自らが治る力を発揮し改善すると考えております。

WHO(世界保健機構)が有効性を認める鍼灸治療の適応例です。

神経系疾患 神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー
運動器系疾患 関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・頚椎捻挫後遺症・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷(骨折・捻挫・打撲・むち打ち)の後遺症
循環器系疾患 心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ
呼吸器系疾患 気管支炎・喘息・風邪および予防
消化器系疾患 胃腸病(胃炎,消化不良,胃下垂,胃酸過多,下痢,便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾
代謝内分秘系疾患 バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血
生殖、泌尿器系疾患 膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎
婦人科系疾患 更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊
耳鼻咽喉科系疾患 中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎・へんとう炎
眼科系疾患 眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい
小児科疾患 小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善

※上記の症状以外にも鍼灸が効果的な疾患があります。

他の治療を受けてもよくならない、原因がはっきりしないといった症状でお困りでしたら、一度ご相談下さい。病名ではなく、目の前の生命そのままをとらまえ見立てを行い施術をしてまいります。

使う道具の紹介:はり

当院では、患者様の状況にあった鍼を使い分けております。
用途に合わせて、いくつかの鍼を使用しておりますので、このページでは、その鍼の特徴をご説明いたします。

毫鍼(ごうしん)

毫鍼(ごうしん)

一番よく使う一般的な鍼です、非常に細く痛みはほとんど感じません。
ディスポーザブル鍼ですので感染等の心配はありません。

打鍼(だしん)・古代鍼(こだいしん)

打鍼(だしん)

写真右下の太く先のまるい鍼です。
お腹に軽く当てながら木槌(写真左)で軽くコンコンと打ちます。

古代鍼(こだいしん)

写真右上の少し先の尖った鍼です。
ツボにかざしたり、軽く接触させたりして使います。

※打鍼と古代鍼、共に刺さない鍼です。
赤ちゃんや鍼に敏感な体質の方、体力の著しく弱った方によく使います。

使う道具の紹介:灸(きゅう)

ツボに対して温熱刺激を与える治療です。
直接すえるお灸や皮膚から離して温める棒灸(ぼうきゅう)を使い分けます。

灸(きゅう)

直接すえるお灸はもぐさを米粒の半分ほどの大きさにひねり、線香の火を着けます。
手元で熱さを調節し施術します。
棒灸は皮膚から離してツボを温めます。ポカポカと気持ちの良い刺激です。